進化を続けるロンドンコレクション。14春夏シーズンの後半です。
Alexander McQueen(アレキサンダー・マックイーン)
これまでの肉食系から一気に草食系になった印象。母となってトンガッた部分が柔らかくなった印象。バロック・ロックからゴシック・ガーリーに。言葉の意味は言っている本人が一番よくわかっていません。
とにかく、レース使いや柄使い、カフスの長さがフェミニン感たっぷり。肌の露出具合も女子っぽいです。ジャケットやパンツのボリューム、丈が面白いですね。カワイイ成分30%入のエレガンスです。
RAG & BONE(ラグ&ボーン)
元々がデニムブランドとしてのスタートだけあって、カジュアル、ワーク、スポーツといったキーワードはお手の物。今シーズンはカーゴパンツでドレスアップコーデなども提案しています。デイリーユースに持って来いのリアルクローズ満載ですね。
Oliver Spencer(オリバー・スペンサー)
オシャレですね。紳士の嗜みです。色・柄のみならず、丈やサイズ感の遊び心が良い感じです。後半にいくつか登場した、ボトムスにボリュームを持たせトップスがタイトなシェイプはややフェミニンな感じがしますね。
BURBERRY PRORSUM(バーバリー プローサム)
まあとにかくカワイイ。先シーズンのプラダや最近のラフ・シモンズに通じるような、ジェンダーレスな雰囲気があります。まるで成長期の少年のような。
色使いも鮮やかなポジティブカラー満載。大きめドット柄が女性的です。ドロップショルダーもやりすぎなくらいドロップで、これがまた柔らかい雰囲気を演出しています。無造作に握った巾着?がおもしろカワイイですね。
(以上、画像はWWDとNOWFASHION.COMより)
以上、ロンドンコレクションから主なコレクションをピックアップしてみました。みなさんお気付きの通り、キーワードはフェミニンだとかクロスジェンダーだとか、そういったやつ。要は、女性的になった男性。草食系だとか女装も含め、ここ最近は日本でもそんな男性が増えていますが、世界的なトレンドなんですね。ここ数シーズン、一部でずっとそんな主張を続けてきたデザイナーがいますが、そういうムードが一気に噴出したかのようなロンドンでした。男だってカワイくなりたいと思ったっていいじゃないですか。抑圧されたファッションからの開放です。ついにメンズファッションは自由を手にした。
しかし大きなものを代償にしたのです。30代にはキツイよ。30代メンズは着こなすならそれ相応の覚悟と努力をしないといけないですね。とりあえずやりすぎなくらいの清潔感が必須です。
ああ、女性もオシャレに着こなすには努力が必要だな…そんなところも女性的になるのです。
ロンドン 2014 S/S メンズコレクション その1
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